学生時代から動画を楽しむことが当たり前となっているZ世代。
最近、そのZ世代(1997年~2012年生まれの世代)のyoutube離れが話題となっています。
では、なぜ加速しているのかを解説していきます。
Z世代は本当にYouTube離れが加速しているのか?
では、Z世代は本当にYouTubeを観なくなったのか?
と言われると実はそうではありません。
実際にZ世代のYouTube視聴率は約92%という高水準の数字をたたき出しています。

では他に何が変わったのかな?
実際にZ世代はYouTubeの他に何の動画を観ているのか?
例えばZ世代の動画利用率として、
Youtubeショートは約83%、TikTokは約59%となっています。
またZ世代の半数の人はYouTubeショートを「ほぼ毎日観ている」と回答していることもわかりました。
つまり、Z世代はショート動画と呼ばれる短縮動画が多く観られることがわかりました。
なぜZ世代の動画視聴がここまで変わったのか?
実は、多くのZ世代が時間短縮して視聴できる動画を重視するようになったからです。
近年、あふれかえるほどのコンテンツの中から自分の好きなものや、見るべきものやそうでないものを大量に取捨選択していく必要があり、
そのためにInstagramやTiktokなどを始めとした様々なSNSをチェックする必要があるので、時間がいくらあっても足りなくなります。
そのため、Z世代を中心として「タイパ=タイムパフォーマンス」を重要視する人が急速に増加しました。
Z世代にとって、時間を節約しながらいかに多くの動画を観ることができるか、その場ですぐに欲しい情報が手に入るかが重要であることがわかります。
Z世代は「倍速視聴」が当たり前になっている!?
「倍速視聴」とは、テレビや映画、ネット配信など、映像の元々の速度を変えて再生・視聴することを指し、1.5倍速や2倍速など、自分の好みの速度に上げて視聴する場合が多いです。
近年、TVの見逃し配信サイトでも再生速度が自由に設定できる機能を搭載しているサービスがみられるようになってきました。
以下の調査結果では、特に20代女性の倍速視聴経験が多いことがわかりました。

Cross Marketing「動画の倍速視聴に関する調査(2024)図2」より引用
倍速で視聴している動画コンテンツは主に「ドラマ」「バラエティ」「企画動画」が上位となっています。
倍速視聴のメリットは3つ
- 時間短縮ができる
- 多くの情報を得ることができる
- 効率よく見ることができる
実は倍速視聴しない動画もある
逆に倍速視聴しないメリットもあり、
- 細かい情報を得ることができる
- 意図されている情報量を理解しながら観ることができる
- 躍動感を一緒に味わうことができる
などがあります。
倍速視聴しない・低倍速で視聴したい動画として、
「スポーツ」「ダンス」「メイク」「英会話」など、学習ややり方を確認したり、記憶に残したいコンテンツが挙げられました。
以上、Z世代におけるYouTube離れの原因とその移り変わりについて解説してきました。
今後も移り変わりについて追っていきたいと思います。